日本メキシコ外交関係樹立130周年に際する安倍総理大臣メッセージ


ペニャ・ニエト大統領閣下、
メキシコ国民の皆様、
 
日本とメキシコ合衆国との外交関係樹立130周年に当たり、日本国政府及び日本国民を代表して、ペニャ・ニエト大統領閣下及びメキシコ国民の皆様と共に、この記念すべき慶節を迎える喜びを分かち合いたいと思います。
 
1888年に日墨修好通商航海条約に署名して以来、日本とメキシコが太平洋を挟み、歴史的な友好協力関係を発展させてきたことは誠に喜ばしい限りです。この歴史の中で、昨年、日本人メキシコ移住120周年を迎え、現在約2万人を擁する日系社会がメキシコに歓迎され、日本とメキシコの「架け橋」となってこられたことに心より敬意を表します。
 
2011年3月に日本が東日本大震災に見舞われた際、メキシコから救助チーム派遣や、物資協力等、温かい支援を頂いたことを我々は忘れることはありません。昨年9月にメキシコが地震に襲われた際は、我が国より国際緊急援助隊・救助チームを派遣しました。「苦難の時の友は真の友」です。この特別な絆は、両国国民を結ぶ友好と連帯の礎となっています。
 
今日、両国は、自由、民主主義、人権、法の支配といった基本的価値を共有し、これを支える国際秩序の維持と強化に共に貢献する重要なパートナーです。今後とも、戦略的グローバル・パートナーとして、メキシコとの協力関係をより一層強化していきたいと思います。
 
両国の経済関係は、日墨EPAの発効及びメキシコの経済発展に伴い飛躍的に拡大し、今や1、182社の日本企業がメキシコに進出しています。特にバヒオ地域への進出は2011年に87社であったのが、今や632社と急増しています。
 
両国が、自由貿易の旗手として、アジア太平洋地域においてハイ・スタンダードな貿易・投資の枠組を構築するため、TPPの推進を含め、連携を進めていることを大変嬉しく思います。国際場裡でも、地球規模の諸課題への取組をはじめ、様々な分野で相互の協力を幅広く進めていきます。
 
将来を担う両国の若者同士が、相互理解を深めることは、今後の日メキシコ関係を発展させていく上で大変重要です。昨年11月、第3回日墨学長会議が開催され、今後の学術交流のあり方について活発な議論がなされました。スポーツ面では、本年から、2020年東京オリンピックの事前合宿のため、メキシコの選手が日本を訪れます。両国の若者を始め、多くの国民が相互に訪問し、相互理解と友好関係が一層深まることを心より期待します。
 
最後に、130周年を機に両国の友好の絆が益々強固になることを確信すると共に、ペニャ・ニエト大統領閣下とメキシコ国民の皆様の益々のご健勝とご多幸を心から祈念し、お祝いのメッセージといたします。


 
平成30年3月11日
日本国内閣総理大臣 安倍 晋三