メキシコ人シェフに「和食ワールドチャレンジ2015」 銅賞トロフィーを授与しました

 
 

 

 

        2015年2月23日(月)

 

 

2月17日(火)、メキシコシティのレストラン「サントリーデルバジェ店」において、1月に京都で開催された「和食ワールドチャレンジ2015」(農林水産省主催)で銅賞を受賞された、同店メキシコ人料理長ゴンサロ・サンチアゴ・バウティスタ氏に対し、山田大使より記念トロフィーと表彰状が授与されました。


和食ワールドチャレンジとは、日本料理の素晴らしさを世界各国で伝えている外国人料理人たちを発掘し、顕彰する目的で2013年に第一回大会が開催され、今回が第二回目の国際大会となります。今大会には世界各国から100名以上ものシェフが参加し、2度にわたる予選審査を経て、決勝審査ではファイナリスト10名による実技・試食審査が行われました。その結果、サンチアゴ氏は料理名「蕪の蟹真丈射込み~早春富士の和み」によって、見事銅賞の栄誉に輝かれました。


サンチアゴ氏は出展料理を考えるにあたり、3つのポイントを考慮されたと語ります。一つ目としては、大会の開催季節である冬に合わせて、旬の食材である蟹、蕪、大根を用いたこと。二つ目は、大会開催地である京都にちなんで、京野菜のこかぶを現地の畑で直接収穫して調理したこと。そして三つ目は、日本とメキシコの共通点として、メキシコ富士とも称されるポポカテペトル山と富士山を掛けて、出展作を両名峰に見立てた形として整えたことです。


このように日本風土に基づく作品を生み出した背景には、過去5度に渡って日本で調理研修をしたサンチアゴ氏の経験が活かされているように思われます。料理の腕の確かさとともに、日本文化への造詣の深さが今回の受賞作に反映されたのでしょう。


山田大使はサンチアゴ氏に対して、銅賞受賞の栄誉を讃えた上で、引き続き和食の発展に尽くされるとともに、日本・メキシコ間の友好関係に貢献されることを望まれました。これに応えてサンチアゴ氏は、銅賞トロフィー等を受け取った喜びを語り、これまで以上に和食の道を究めることを改めて誓っていました。


サンチアゴ氏は、同店で開催されている現地の方に向けた料理教室においても、講師として活躍しています。高校卒業後から凡そ30年間を和食料理人として歩んできたサンチアゴ氏は、現在の仕事に大変な誇りを持っているとのことです。定年退職後は和食コンサルタントとしてメキシコに日本料理を広めたいという彼の夢を、私たちも引き続き応援したいと思います。

 

 

 

 

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山田大使と、銅賞トロフィーを抱えるサンチアゴ料理人

 

 

     

 

銅賞受賞作「蕪の蟹真丈射込み~早春富士の和み」
銅賞クリスタルトロフィーと山田大使からの表彰状

 

 

 

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山田大使とサンチアゴ料理人を囲みながら、受賞作料理を皆さんで頂きつつ、
和食ワールドチャレンジにまつわる様々な話題に歓談の花を咲かせました

 

 
     
 
 
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