3月下旬、山本康太書記官はチアパス州にて平成24年度、平成25年度に実施した草の根無償資金協力案件4件について現地確認を行いました。
(1)チアパス州チロン市等におけるコーヒー豆による一村一品計画(平成24年度)
本計画はチアパス州の州都から車で6時間程度のチロン市及び周辺集落の3カ所にコーヒー豆の一次加工のための建屋建設や焙煎設備等を供与したものです。
本施設の完成により、従来、収穫後に天日乾燥させていたコーヒー豆を、適切な方法で乾燥させることができるようになり、コーヒー豆の品質向上を図ることを通じて、生産者の所得向上に貢献しています。
レフォルマ集落の一次加工施設 ......................................................... レフォルマ集落までの道
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コキテル集落の一次加工施設 |
コーヒー豆生産者 |
(2)チアパス州アンヘル・アルビノ・コルソ市におけるコーヒー豆による一村一品計画(平成24年度)
本計画はチアパス州南部のアンヘル・アルビノ・コルソ市において、コーヒー豆の品質を向上させることを目的として品質管理試験室の増築及び品質管理設備等を供与したものです。
本施設の完成でコーヒー豆の品質を適切に管理・測定することができるようになり、コーヒー豆生産者の所得向上に貢献しています。
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品質管理試験室 |
コーヒー豆の検品風景 |
(3)チアパス州チェナロ市等におけるコーヒー豆による一村一品計画(平成25年度)
本計画はチアパス州の観光都市として有名なサン・クリストバル・デ・ラス・カサス市に隣接するチェナロ市において、コーヒー豆焙煎工場の生産能力向上のために焙煎プラント建屋を増改築したものです。
当施設の完成により、コーヒー豆生産者は生豆を仲買人に販売するのではなく、焙煎という付加価値を付けて市場へ販売することが可能となり、コーヒー豆生産者の所得向上に貢献しています。
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焙煎プラント外観 |
焙煎設備 |
4)チアパス州ピチュカルコ中毒予防・治療センター設立における環境整備計画(平成25年度)
本計画はチアパス州北部の州都から車で8時間ほどの山深いピチュカルコ市に所在する中毒予防・治療センターにおいて、患者診察に必要な資機材や入所患者の寝具等を供与するとともに、中毒患者が心身を健全なものとするために不可欠な十分な運動が行えるように屋外運動場に屋根を建設したものです。
資機材等の供与によりセンター内の治療環境が改善するとともに、雨天時でも運動治療を行うことができるようになっています。
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中毒・治療センター前景 |
運動場 |
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入所患者の寝具等 |
診察用ベッド |
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