―メキシコ政府から三閣僚が参加し、相互理解が一層促進―
2月22日、メキシコシティのホテル日航において、日本経団連、COMCE(メキシコ国際企業連盟)の主催により、第29回日墨経済協議会が開催されました。
日本経団連の小枝日本メキシコ経済委員会委員長(日産(株)名誉会長)、大塚同観光委員会共同委員長(JR東日本(株)会長)、廣瀬同農政問題委員会共同委員長(住友化学(株)社長)を始め、70名を超える我が国経済界の要人とともに、フェラーリ経済大臣、マジョルカ農牧大臣、ゲバラ観光大臣のメキシコ政府三閣僚ほかメキシコ政府及び経済界の要人が参加する中、小野大使は、第29回日本メキシコ経済協議会への菅直人総理大臣からのメッセージを代読しました。
協議会では、経済連携協定(EPA)による協力促進、インフラ、アグリビジネス、観光の4つのセッションにおいて、日墨両国の官民からの発表及び質疑応答がなされ、日墨両国の相互理解が進んだ一日となりました。
―カルデロン大統領臨席で昼食会―
同日昼、協議会の参加者は、カルデロン大統領臨席の下開催された昼食会に参加しました。
カルデロン大統領は、日本が重要な貿易パートナーであり、メキシコと日本が相互に補完的な関係にある旨述べるとともに、そして、日本からの多くの投資に感謝の意を表明しつつ、メキシコの投資先としての有望性について数字を挙げながら説明しました。
経団連の大塚委員長からは、メキシコの対アジア太平洋通商政策の方向性と治安に対する取組について質問があり、大統領からは、自分は自由貿易のメリットを信じる者であり、環太平洋パートナーシップ(TPP)についても関心が示されました。治安問題に関しては組織犯罪を押しとどめるとの強い決意が示され、メキシコに投資した企業から治安に関する要望があれば、政府として経済省を通じてその要望に応えるとの決意が示されました。

菅総理のメッセージを代読する小野大使

昼食後カルデロン大統領と会談する小枝委員長、山花外務大臣政務官及び小野大使
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