メキシコ:首都メキシコ市における爆発事件の発生及び
独立記念日前後における安全対策
(内容)
1.メキシコの首都メキシコ市では、本年9月2日以降数回にわたり爆弾が爆発し、建物に被害が出る等の事件が発生しています。現在まで犯人は未検挙で、当局が捜査中です。一連の事件は以下のとおりです。
(1)9月2日午前2時30分ごろ、同市南部トラルパン区において銀行に爆発物が投げ込まれ、同銀行のガラスやATMが破壊されました。
(2)9月8日午前1時40分ころ、国際空港近くの自動車ディーラーに爆発物が3本仕掛けられ、うち1本が爆発した時点で、当局の部隊の処理によって残りの爆発は回避されました。2つのグループから犯行声明が出ています。
(3)9月13日~14日未明の間、高級ブティックが軒を連ねるポランコ地区の店舗正面で爆発があり、建物の正面が被害を受けました。
2.また、9月16日はメキシコの独立記念日です。同日にはメキシコ各地において大規模な行事が予定されており、多数の人が各種行事に参集すると見込まれるため、新たな事件の発生に関して一層の注意が必要となります。
報道によると、グアナフアト州では、州公共治安省、州検察庁、州警察及びグアナフアト大学に宛てられた爆破予告の脅迫文がパトロール中の警察官によって発見されました。脅迫文の内容は「司法警察の司令部、グアナフアト大学、独立記念日のイベント、セルバンティーノ国際芸術祭を手榴弾で攻撃する」との内容であり、現在、連邦検察庁と州検察庁が捜査を開始しています。また、ケレタロ州でも066番の緊急電話に、「15日の独立記念日前夜の式典に手榴弾を投げ込む」等として脅迫電話がかかっています。
現在まで、これら脅迫事案の犯人は未検挙であり、脅迫の信憑性は判然としません。両州の当局は、いずれも警戒を強化するとしつつイベントは実行する予定ですが、現に昨年は、ミチョアカン州都モレリアにて、独立記念祝賀行事に集まった群衆に手榴弾が投げ込まれ、死者8名、負傷者106名の被害が発生しています。
3.上記諸点に鑑み、メキシコ国内に渡航・滞在を予定されている方は、テロ事件や不測の事態に巻き込まれることのないよう、最新の治安情報の収集に努め、下記の点に注意しつつ安全確保に十分心がけてください。
(1)可能な限り、不特定多数の人が集まる場所には近づかないようにしてください。
(2)爆発事件が、いつどこで起こるかを予測することは困難ですが、普段から周囲の状況を見渡し、不審者(車)・不審物に注意を払い異常(不自然な放置物件、不自然な厚着、特異な印象など)を感じた場合には、直ちにその場を離れてください。特に、屋外に放置された紙袋等不審な物件については爆発物の可能性もありますので、「近づかない、触らない、蹴飛ばさない」を心がけてください。
(3)付近で爆発音を聞いたときは、爆風を避けるため、まずその場に伏せてください。また、その後、第2の爆発が起こり得ることに十分注意し、現場から速やかに離れてください。
4.爆弾事件に関しては、以下も併せて御参照ください(パンフレットは、 http://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pamph.html に掲載。)。
(1)2009年6月1日付け広域情報「爆弾テロ事件に関する注意喚起」
(2)パンフレット「海外へ進出する日本人・企業のための爆弾テロ対策Q&A」
(3)パンフレット「海外旅行のテロ・誘拐対策」
5.メキシコには別途「危険情報」が発出されていますので、同情報にもご留意ください。
(問い合わせ先)
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐に関する問い合わせ)
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311 (内線)3679
○外務省領事局海外安全邦人課(テロ・誘拐に関する問い合わせを除く)
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311 (内線)5140
○外務省海外安全相談センター(国別安全情報等)
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311 (内線)2902
○外務省海外安全ホームページ:http://www.anzen.mofa.go.jp/
http://www.anzen.mofa.go.jp/i/(携帯版)
○在メキシコ日本国大使館
住所:Paseo de la Reforma No. 395, Col. Cuauhtemoc, 06500, Mexico, D.F., Mexico
電話:(52-55) 5211-0028
FAX :(52-55) 5207-7743 |