感染症危険情報の更新について

平成28年4月14日

 在留邦人及びたびレジ登録者の皆様へ
 
 

感染症危険情報の更新について

 

 
1 中南米等におけるジカウイルス感染症の流行に関し,4月14日,外務省は感染症危険情報を更新し,海外安全ホームページ( http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pchazardspecificinfo.asp?infocode=2016T082 )に掲載しました。更新内容は下記のとおりです。危険情報の全文については,上記URLを御参照ください。
 
[前回からの更新内容]
●米疾病管理予防センター(CDC)によるジカウイルスと小頭症の関係に関する結論
●ジカウイルス感染症の発生地域にセントルシアを追加
●ブラジル政府発表の小頭症疑い例等の報告件数
 
2 メキシコ関連情報
 メキシコ国内では,メキシコ保健当局が本年4月2日までに累計222名のジカウイルス感染症患者が確定診断されたと公表しています。発生地域は,チアパス州,ゲレロ州,ハリスコ州,ミチョアカン州,ヌエボ・レオン州,オアハカ州,シナロア州,ベラクルス州,ユカタン州,タバスコ州およびナジャリット州の計11州ですが,チアパス州で112名,オアハカ州で85名の発生が見られ,この2州で全体の9割近くを占めています。また,妊婦への感染例はチアパス州,オアハカ州及びベラクルス州の3州で,患者数は計53名,新たに発生が報告された州はなく,チアパス州で37名,オアハカ州で14名と,この2州でほとんどを占めています。なお,引き続き小頭症の発生の報告はありませんでした。
 ジカウイルス感染症には特別な治療や予防のためのワクチンはありませんので,蚊に刺されないことが最も有効な予防手段です。家の周囲などに蚊が繁殖する水たまりを作らないこと,ネッタイシマカが活動的になる日中から夕方にかけては肌を露出しない衣服を着用し,蚊に有効な虫除け剤(成分としてディート(DEET,N,N-Dietil-3-metilbenzamidaまたはN,N-Dietil-m-toluamidaとも表記),ピカリジン(Picaridina,Icaridina,KBR3023と表記)またはIR3535(Ethyl N-acetyl-N-butyl-ß-alaninate,Ethyl Butylacetylaminopropionateと表記)を含むもので,これらはメキシコ国内で入手可能)を使用するなどして蚊に刺されない工夫をして下さい。
 なお,これらの成分を含む製品の例は次のとおりです。これらの製品には同じブランド名でも有効成分の濃度が異なるものがあり,濃度が低いものは効果の持続時間が短く,頻回の使用が必要となりますので,使用の際には製品に記載された用法・用量に従い,適切に使用して下さい。
 
・OFF!
http://www.scjohnson.com.mx/off/home.html
 
・mon amour
http://monamour.mx/repelente-contra-insectos-de-120-ml250ml/
 
・Bull Frog
http://www.bullfrogsunscreen.com/espanol/mosquito-coast.html
 
 また,ジカウイルスはいったん感染すると精液中に比較的長期間残存し,性交渉により感染を起こすことがあります。流行地域へ渡航した男性で,特に妊娠中のパートナーがいる場合は,パートナーの妊娠期間中は,症状の有無にかかわらず,最低4週間は性行為の際にコンドームを使用するか,性行為を控えるようにしてください。
 
(問い合わせ先)
在メキシコ日本国大使館
Tel:+52(55)5211-0028
Fax:+52(55)5207-7030
 
★本年夏には参議院議員通常選挙の実施が予定されています。海外で投票するためには,事前に在外公館で在外選挙人登録を行い,在外選挙人登録証の交付を受ける必要があります。在外選挙人登録証は申請から交付まで3か月程度を要する場合がありますので,お早めの手続きをお願いします。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/senkyo/index.html
★外務省海外安全ホームページでは,海外における安全対策としての注意事項をまとめた各種資料を公開していますので,皆様の海外安全対策にお役立てください。
<海外安全虎の巻>
 http://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pdf/tora_2016.pdf
<海外赴任者のための安全対策小読本>
 http://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pdf/overseas2013.pdf
<海外における脅迫・誘拐対策Q&A>
 http://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pdf/kyohaku2013.pdf
★万が一,犯罪被害に遭われた際は,当館領事班までご連絡ください。
★在留届はインターネット上で提出することができます。転居等により連絡先が変更になった,あるいは帰国する場合にもインターネット上で手続きできます。
在留届電子届出システム http://www.ezairyu.mofa.go.jp/
★日本人の安全に関わる情報等広く周知すべき情報は,在留届に登録されたメールアドレスに送信されます。その他の情報に関する大使館からのお知らせメールの受信登録,削除及びメールアドレスの変更は,次のURLからお願いします。
https://www.mailmz.emb-japan.go.jp/mailmz/menu?emb=mx