感染症危険情報の更新について

平成28年6月16日

 在留邦人及びたびレジ登録者の皆様へ

 
1 リオデジャネイロオリンピック・パラリンピック開催によるジカウイルス感染症の更なる国際的リスクの拡大に関して世界保健機構(WHO)の見解が示されたこと等を受けて,6月15日,外務省は感染症危険情報を更新し,海外安全ホームページ( http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pchazardspecificinfo.asp?infocode=2016T112 )に掲載しました。危険情報の全文については,上記URLを御参照ください。
 
2 日本政府においては,「夏の蚊対策国民運動」の一環として政府広報オンラインにおいてジカウイルス感染症を防ぐためのポイントや関連リンクを紹介しています。また,厚生労働省においてリーフレットを作成していますので併せてご参照ください。
 
<政府広報オンライン>
何が危ない?どう防ぐ?ジカウイルス感染症(ジカ熱)予防のポイント
http://www.gov-online.go.jp/useful/article/201605/2.html
 
<厚生労働省作成リーフレット>
・ジカウイルス感染症等の蚊媒介感染症の感染予防
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000127145.pdf
・蚊を減らすための対策
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000127146.pdf
・児童の保護者等向け
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000127156.pdf
 
3 メキシコ関連情報
(1)メキシコ国内では,メキシコ保健当局が本年6月10日までに累計357名のジカウイルス感染症患者が確定診断されたと公表しています。発生地域は,チアパス州,ゲレロ州,ハリスコ州,ミチョアカン州,ヌエボ・レオン州,オアハカ州,シナロア州,ベラクルス州,ユカタン州,タバスコ州およびナジャリット州の計11州で,本年4月以降,感染発生地域の拡大は見られません。これらの州の中でもチアパス州で150名,オアハカ州で131名の発生が見られ,この2州で全体の8割近くを占めています。また,妊婦への感染例はこれまでのチアパス州,オアハカ州,ベラクルス州の3州に加え,ゲレロ州,ハリスコ州,タバスコ州でも確認されており,妊婦の患者数の累計は113名となりました。この中でもチアパス州で63名,オアハカ州で38名とこの2州で妊婦感染者のほぼ9割を占めています。なお,引き続き小頭症の発生の報告はありませんでした。
(2)ジカウイルス感染症には特別な治療や予防のためのワクチンはありませんので,蚊に刺されないことが最も有効な予防手段です。ジカウイルス感染症を媒介するネッタイシマカ・ヒトスジシマカは,メキシコでも患者が多く発生しているデング熱やチクングニヤ熱も媒介するので,これらの病気にならないためにも蚊対策は重要です。そのためには家の周囲などに蚊が繁殖する水たまりを作らないこと,ネッタイシマカ・ヒトスジシマカが活動的になる日中から夕方にかけては肌を露出しない衣服を着用し,蚊に有効な虫除け剤(成分としてディート(DEET,N,N-Dietil-3-metilbenzamidaまたはN,N-Dietil-m-toluamidaとも表記),ピカリジン(Picaridina,Icaridina,KBR3023と表記)またはIR3535(Ethyl N-acetyl-N-butyl-ß-alaninate,Ethyl Butylacetylaminopropionateと表記)を含むもので,これらはメキシコ国内で入手可能)を使用するなどして蚊に刺されない工夫をすることが必要です。
 なお,これらの成分を含む製品の例は次のとおりです。これらの製品には同じブランド名でも有効成分の濃度が異なるものがあり,濃度が低いものは効果の持続時間が短く,頻回の使用が必要となりますので,使用の際には製品に記載された用法・用量に従い,適切に使用して下さい。
 
・OFF!
http://www.scjohnson.com.mx/off/home.html
 
・mon amour
http://monamour.mx/repelente-contra-insectos-de-120-ml250ml/
 
・Bull Frog
http://www.bullfrogsunscreen.com/espanol/mosquito-coast.html
 
(3)また,最新の研究結果で,ジカウイルスはいったん感染すると,症状がなくても体内に比較的長期間ウイルスが残存し,胎内での胎児への感染(母子感染)や,精液を介して性交渉による感染を起こすことが示されています。体内にウイルスが残っている期間は以前考えられていたよりも長いことがわかってきたため,症状の有無にかかわらず,流行地域に滞在した女性は8週間妊娠を控え,流行地域へ渡航した男性で特に妊娠中のパートナーがいる場合は,パートナーの妊娠期間中は,最低8週間は性行為の際にコンドームを使用するか,性行為を控えるようにしてください。
 
(問い合わせ先)
在メキシコ日本国大使館
Tel:+52(55)5211-0028
Fax:+52(55)5207-7030
 
★参議院通常選挙に伴うメキシコにおける在外公館投票について【NEW】
 投票場所:(1)在メキシコ日本国大使館 (2)在レオン日本国総領事館
 投票期日:(1)6月23日(木)~7月3日(日)(予定)
        (2)6月23日(木)~7月2日(土)(予定)
               (※土日も実施します。)
 投票時間:午前9時30分から午後5時まで
 持参すべき書類:在外選挙人証及び旅券等の身分証明書
 https://www.mx.emb-japan.go.jp/files/000163807.pdf
★外務省海外安全ホームページでは,海外における安全対策としての注意事項をまとめた各種資料を公開していますので,皆様の海外安全対策にお役立てください。

<海外安全虎の巻>
 http://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pdf/tora_2016.pdf

<海外赴任者のための安全対策小読本>
 http://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pdf/overseas2013.pdf

<海外における脅迫・誘拐対策Q&A>
 http://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pdf/kyohaku2013.pdf

★万が一,犯罪被害に遭われた際は,当館領事班までご連絡ください。
★在留届はインターネット上で提出することができます。転居等により連絡先が変更になった,あるいは帰国する場合にもインターネット上で手続きできます。
在留届電子届出システム http://www.ezairyu.mofa.go.jp/
★日本人の安全に関わる情報等広く周知すべき情報は,在留届に登録されたメールアドレスに送信されます。その他の情報に関する大使館からのお知らせメールの受信登録,削除及びメールアドレスの変更は,次のURLからお願いします。
https://www.mailmz.emb-japan.go.jp/mailmz/menu?emb=mx