在メキシコ大使館からの注意喚起(感染症危険情報)

平成28年9月9日
ジカウイルス感染症について,WHOによる性行為感染の防止に関する暫定ガイダンスが更新されました。
 
メキシコにお住まいの皆様及び旅行者の皆様へ
在メキシコ日本国大使館
 
1 WHOの性行為感染の防止に関する暫定ガイダンス更新
(1)9月6日,世界保健機関(WHO)は,ジカウイルス感染症について性行為感染の防止に関する暫定ガイダンスを更新し,性行為による感染がこれまで考えられていたよりも一般化しているとの見解を示しました。最近の調査結果からは,ウイルスが精液の中により長く残存することも分かっており,WHOは,流行地域から帰国した全ての男女に対し,症状の有無にかかわらず,帰国後も最低6か月間(従来の呼びかけでは「8週間」)はコンドームを常に使用するなど安全な性行為に努めるか,性行為を控えるべきとの勧告を行いました。また,WHOは,妊娠中の女性に対し,ジカウイルス感染症の流行地域に渡航しないよう呼びかけています。
(2)これを受けて,9月8日,外務省は感染症危険情報を更新し,海外安全ホームページ( http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pchazardspecificinfo.asp?infocode=2016T152 )に掲載しました。危険情報の全文については,上記URLを御参照ください。
 
2 メキシコ関連情報
(1)メキシコ国内では,メキシコ保健当局が本年9月2日までに累計2,388名のジカウイルス感染症患者が確定診断されたと公表しています。発生地域は,カンペチェ州,コアウイラ州,コリマ州,チアパス州,ゲレロ州,イダルゴ州,ハリスコ州,ミチョアカン州,モレロス州,ナジャリット州,ヌエボ・レオン州,オアハカ州,キンタナ・ロー州,シナロア州,タバスコ州,タマウリパス州,ベラクルス州及びユカタン州の計18州で,引き続き感染発生地域の拡大が見られます。これらの州の中でもチアパス州,ゲレロ州,オアハカ州,ベラクルス州で多数の患者が発生しており,この4州で全体の9割近くを占めています。また,妊婦への感染例もこれまでにカンペチェ州,コリマ州,チアパス州,ゲレロ州,イダルゴ州,ハリスコ州,ミチョアカン州,モレロス州,ヌエボ・レオン州,オアハカ州,キンタナ・ロー州,タバスコ州,タマウリパス州,ベラクルス州,ユカタン州の計15州で確認されており,妊婦の患者数の累計は1,062名となりました。なお,引き続き小頭症の発生の報告はありませんでした。
(2)ジカウイルス感染症には特別な治療や予防のためのワクチンはありませんので,蚊に刺されないことが最も有効な予防手段です。ジカウイルス感染症を媒介するネッタイシマカ・ヒトスジシマカは,メキシコでも患者が多く発生しているデング熱やチクングニヤ熱も媒介するので,これらの病気にならないためにも蚊対策は重要です。そのためには家の周囲などに蚊が繁殖する水たまりを作らないこと,ネッタイシマカ・ヒトスジシマカが活動的になる日中から夕方にかけては肌を露出しない衣服を着用し,蚊に有効な虫除け剤(成分としてディート(DEET,N,N-Dietil-3-metilbenzamidaまたはN,N-Dietil-m-toluamidaとも表記),ピカリジン(Picaridina,Icaridina,KBR3023と表記)またはIR3535(Ethyl N-acetyl-N-butyl-ß-alaninate,Ethyl Butylacetylaminopropionateと表記)を含むもので,これらはメキシコ国内で入手可能)を使用するなどして蚊に刺されない工夫をすることが必要です。
 なお,これらの成分を含む製品の例は次のとおりです。これらの製品には同じブランド名でも有効成分の濃度が異なるものがあり,濃度が低いものは効果の持続時間が短く,頻回の使用が必要となりますので,使用の際には製品に記載された用法・用量に従い,適切に使用して下さい。
 
・OFF!
http://www.scjohnson.com.mx/off/home.html
 
・mon amour
http://monamour.mx/repelente-contra-insectos-de-120-ml250ml/
 
・Bull Frog
http://www.bullfrogsunscreen.com/espanol/mosquito-coast.html
 
3 日本政府においては,「夏の蚊対策国民運動」の一環として政府広報オンラインにおいてジカウイルス感染症を防ぐためのポイントや関連リンクを紹介しています。また,厚生労働省においてリーフレットを作成していますので併せてご参照ください。
 
<政府広報オンライン>
何が危ない?どう防ぐ?ジカウイルス感染症(ジカ熱)予防のポイント
http://www.gov-online.go.jp/useful/article/201605/2.html
 
<厚生労働省作成リーフレット>
・ジカウイルス感染症等の蚊媒介感染症の感染予防
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000127145.pdf
・蚊を減らすための対策
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000127146.pdf
・児童の保護者等向け
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000127156.pdf
 
(問い合わせ先)
在メキシコ日本国大使館
住所:Paseo de la Reforma No. 243, Torre Mapfre Piso 9, Col. Cuauhtemoc, C.P. 06500 México, Ciudad de México.
(※2015年11月から上記住所に移転しましたのでご注意ください。)
Tel:+52(55)5211-0028
Fax:+52(55)5207-7030
メール:ryojibu@me.mofa.go.jp
 
★外務省海外安全ホームページでは,海外における安全対策としての注意事項をまとめた各種資料を公開していますので,皆様の海外安全対策にお役立てください。

<海外安全虎の巻>
 http://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pdf/tora_2016.pdf

<海外赴任者のための安全対策小読本>
 http://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pdf/overseas2013.pdf

<海外における脅迫・誘拐対策Q&A>
 http://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pdf/kyohaku2013.pdf

★万が一,犯罪被害に遭われた際は,当館領事班までご連絡ください。
★転居・帰国・家族構成の変更等により在留届の記載事項に変更があった場合は,インターネット( http://www.ezairyu.mofa.go.jp/ )で変更の手続きをしていただくか,変更届をFAX,郵送またはスキャンデータのメール送信にて当館まで提出していただくようお願いします。
変更届フォーマット:https://www.mx.emb-japan.go.jp/files/000180336.doc
★日本人の安全に関わる情報等広く周知すべき情報は,在留届に登録されたメールアドレスに送信されます。その他の情報に関する大使館からのお知らせメールの受信登録,削除及びメールアドレスの変更は,次のURLからお願いします。
https://www.mailmz.emb-japan.go.jp/mailmz/menu?emb=mx