UNOPSを通じた医療機材供与を通じた保健システム強化計画に対する無償資金協力(2020年10月21日)
令和2年10月23日


1 10月21日(水)、メキシコ外務省において、デルガド外務次官(多国間・人権担当)、カリージョ国際開発協力庁(AMEXCID)長官他外務省高官臨席の下、我が方、髙瀨寧駐メキシコ特命全権大使と先方フェルナンド・コトリム・バルビエリ国際連合プロジェクトサービス機関(UNOPS)メキシコ事務所代表(Mr. Fernando Cotrim Barbieri, Director and Representative, UNOPS Mexico Project Office)との間で供与額5.98億円の無償資金協力「医療機材供与を通じた保健システム強化計画(UNOPS連携)」(The Project for enhancing the healthcare system through the provision of medical equipment)に関する書簡の交換が行われました。
2 メキシコでは、現在、新型コロナウイルス感染症の1日当たりの新規感染者数は3,000人台~6,000人台で推移しており、現在、累計感染者数は80万人以上、累計死者数は8万人以上です。メキシコにおける新型コロナウイルスの感染状況は依然として厳しく、保健・医療体制の強化が喫緊の課題となっています。本計画は、UNOPSと連携してメキシコに対し、医療関連機材を供与することを通じて、同国の感染症対策及び保健・医療体制の強化に寄与することを目的とするものです。
3 新型コロナウイルス感染症の世界規模での拡大は、人の往来やモノの流通がグローバルに進展している今日、全ての国の経済・社会にとって大きな脅威であり、まさに人間の安全保障に直結した世界全体にとっての深刻な危機として国際社会全体が一致して取り組むべき課題です。
4 我が国としては、新型コロナウイルス感染症の一日も早い沈静化に向けて、引き続き、国際社会の取組を主導すべく、これらの国々の保健・医療体制の強化を支援していきます。更に、この支援が、一人ひとりの健康を含む人間の安全保障を推進するとともに、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の実現を含むSDGs達成のための基盤づくりに役立つことを期待しています。