メキシコ国立循環器病病院「日帰り診療センター」開所式(4月5日)

令和3年4月13日
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4月5日、日本の技術協力「TRI法に焦点を当てた低侵襲医療技術の普及」の枠組みにおいて、メキシコ国立循環器病イグナシオ・チャベス病院に、外来患者血管形成術の検査・治療を行う「日帰り診療センター」が開設されました。
本センターは、2部屋各4ベッドあり、遠隔で患者の生体情報をモニタリングできる医療用テレメーターが設置されており、患者は従来の大腿からではなく、より直接的に心臓に到達させるTRI法を用いて手首からカテーテルを挿入し、虚血性心疾患の治療を受けることができます。
開所式には、メキシコ国立循環器病病院からエルナンデス医院長及びエイド・リド血行力学担当部長、在メキシコ日本国大使館から菱山公使参事官、JICAメキシコ事務所から松本所長、テルモ・メディカル・メヒコ社から高野社長が出席しました。
現在、メキシコでは、十分な設備を備えた外来患者血管形成術プログラムを持つ公立又は私立の病院はほとんどありません。本センターは、メキシコの主要な死因の一つである虚血性心疾患の患者に対する外来治療のモデルセンターとなる予定です。
本センターにおける活動は、虚血性心疾患の治療を受ける患者の身体的・精神的負担を軽減し、コロナ禍においても入院期間を最小限に抑え、病床利用率を最大限に最適化する役割を果たすことが期待されています。