IOM(国際移住機関)を通じた中米移民支援のための対メキシコ無償資金協力 移民保護施設の改修工事に着手(2022年5月13日)
令和4年5月13日
日本国がIOMを通じて実施している対メキシコ無償資金協力「メキシコ南部国境地帯におけるシェルター及び政府移民施設能力強化計画(IOM連携)」について、2022年5月、メキシコ南部のタバスコ州、ベラクルス州及びチアパス州において、移民保護施設の改修に着手しました。
本件計画では、中米(主に、ホンジュラス、グアテマラ、エルサルバドル等)からの移民が滞在する移民保護施設11施設について、トイレ、洗面所、シャワー室、洗濯場、炊事場等、水・衛生分野を重点的に改善します。
本件計画は、2020年2月に日本側とIOMの代表との間で交換公文に署名し、供与限度額は2億100万円(1,838,664 米ドル(*署名当時の換算レートによる。))となっています。これまでに、移民保護施設に対し、2020年12月、新型コロナウィルス対策としてマスク・アルコール等の衛生用品、及び洗剤・モップ等の清掃用品の供与を行ったほか、2021年以降、施設職員向けに、研修(衛生教育、個人情報保護、性的搾取・虐待からの保護、詐欺被害からの保護、災害対策等)を実施しました。
本件は、脆弱な立場に置かれた移民の人道支援を目的とし、人間の安全保障の観点からも重要な分野のプロジェクトとなっています。また、本件協力よって、中米移民問題に対するメキシコや米国の取組にも寄与することが期待されます。
〈改修対象移民施設所在地〉
- 政府移民施設 合計5件
チアパス州 トゥストラ・グティエレス 1件
タパチュラ 3件
- 民間移民施設 合計6件
ビジャエルモサ 1件
ベラクルス州 コアツァコアルコス 1件
チアパス州 ラスマルガリータス 1件
タパチュラ 2件