注意喚起(金融機関に関連した犯罪手口)(2016年3月9日)
平成28年3月9日
在留邦人及びたびレジ登録者の皆様へ
メキシコにおける,金融機関に関連した犯罪手口について,下記の通り注意喚起致します。
1 金融機関に関連した犯罪手口の特徴及び対処方法
金融機関利用者の強盗・窃盗被害の傾向として,被害者は金融機関にいる時点で既に目星をつけられており,82%が金融機関から出た直後及び直近の場所で襲われており,残り18%はATM利用時等の金融機関内で襲われているとの統計結果があります。
金融機関・ATMの利用について,総合的な対処方法は,下記の通りです。
・ATMの利用スペースがガラス張りで屋外に面しており,表通りから人目に付く様な場合は利用しない
・警備員の常駐しているATMを利用する
・日没後の時間帯にATMを利用しない
・多額の現金を引き下ろす必要があるときは,必ず複数人で行動する
・金融機関・ATM利用スペース周辺に不審者・見張り役等がいないか注意する(犯人は逃走用に犯行箇所前に車やバイクを駐車し,運転手としての共犯者がそこに待機していることが多い)
・現金を引き下ろした直後に,人通りの少ない場所を通行しない。
・付近の治安・地理事情の詳しくない場所で現金を引き下ろさない。平素から安全に現金を引き下ろせる環境の金融機関やATMの場所を把握しておく。
2 具体的手口
(1)窃盗例
ア 犯人はATMの現金取り出し口が開かないように,事前にストッパーを仕掛けている。ATM利用者が現金引き下ろしの一連の作業を終えた後,取り出し口が開かないことから金融機関員に知らせに行っている間に,窃盗犯がストッパーを外して現金を持ち逃げる。
対処:現金取り出し口が開かない場合は,ストッパーが仕掛けられていないか確認する。その場を離れずに電話等を用いて金融機関員を呼ぶ。
イ ATM利用者が財布等からカードを取り出したところで,後ろに並んでいる(若しくは横のATMを利用している振りをしている)犯人が話しかけ,「(カードの不具合を手助けする振りをして)そのカードは磁気が汚れている」旨話しかけ,利用者の手からカードを取り,犯人は磁気の部分を袖等で拭く仕草をする。その際に,犯人は利用者のカードと別のカードをすり替えて利用者にカードを戻す。利用者は渡されたカードが別のカードとは気づかず,カードをATMに入れて暗唱番号を入力するも,ATMは反応せず,何度か試す。その際,犯人は直近に立って利用者の押す暗証番号を確認する。犯人は立ち去り,別の場所で利用者から奪ったカードにより限度額まで現金を引き下ろす。
対処:カードをすり替えられた際には,直ちに金融機関もしくは捜査当局へ連絡して,カードの利用停止を行う。ATM利用の際には,直近で人が見ていないか確認し,決して人に見られる場所で暗証番号を入力しない。
ウ 犯人は,ATM上部にATMタッチパネルを温度センサーで感知する装置を取り付け,ATM利用者が押す暗証番号を記録する。その後,金融機関を出たATM利用者からカードを窃取し,記録した暗証番号を使用して現金を引き下ろす。
対処:ATMに不審な機器が取り付けられていないか確認すること。また,カードを紛失等した場合は,直ちに利用停止の措置を取る。
(2)強盗例
ア 犯人は隣のATMを利用している素振りをしているか,若しくはAT Mスペースで待機しており,ATM利用者が現金を引き下ろした瞬間を見計らって襲いかかり,無理矢理現金を奪い,外で待機している共犯者の車両で逃走する。
イ ATM利用者が現金を引き下ろした直後,犯人はスタンガンで利用者の身体を麻痺させ(5分間程度動けなくなる),現金を強奪する。この手口は,メキシコ市コヨアカン区・トラルパン区・イスタパラパ区で多発しており,深夜営業店・バー・レストラン付近のATMで起きる傾向にある。
ウ 金融機関内外に複数の見張り役を置き,多額の現金を下ろした金融機関利用者の跡をつけ,人通りの少ない地域まで移動した後,けん銃等を突きつけ現金を強奪する。この手口では,金融機関員が共犯者であり,利用者が多額の現金を引き下ろした情報を,犯人に流していることが疑われるケースもある。
(3)詐欺例
ア 金融機関を名乗った電子メールにより,個人情報を奪う。金融機関を名乗る電子メールに添付されたリンクにより,ユーザーを偽サイトへ誘導し,氏名・住所・パスワード・身分証番号・カード情報等の個人情報を入力させる。
対処:金融機関は電子メールにより,個人情報の更新を要請することはない。必ず金融機関において,金融機関員と直接,個人情報の変更などを行うこと。
イ カードのスキミング被害。日常生活で使用していたカード情報が知らぬ間に抜き取られ,口座から使用していない金額が引き下ろされる。カード情報を抜き取る手口は非常に巧妙化しており,ATMのカード差し込み口,店舗等でのカード利用時に店員が使用するカードリーダー等の差し込み口等に情報を読み取る装置が取り付けられていることがあるものの,判別は困難である。その他,店員にカードを預けた後,店員が別の場所の機器で情報を抜き取る例も多い。
対処:
・カード決済をする際は,必ず目の前で決済を行わせる。別の見えない場所にカードを持っていかせない。
・暗証番号入力の際は,決して店員に見えないように入力する。暗証番号は決して他人に知らせない。
・信頼出来ないと判断されるような店舗でのカードの利用は避ける。
・使用明細及び口座での引き落としを頻繁に確認する。利用者に判別が出来ないよう,少額を定期的に引き落とし,気づかない間に総額が相当な額になる手口が多発している。
・身に覚えのない引き落としがある場合は直ちに金融機関に連絡する。利用明細は必ず保管しておく。
・ICタイプのカードは,比較的スキミング被害の危険が低いと言われている(カード情報は磁気ストライプでなくICに入れられており,決済毎に必ず暗証番号入力が必要なため)。
・非接触型スキミング(最長2メートル程度の遠隔の場所からカード情報を盗む)を防止するためステルスカード(読み取り防止のカード)を財布等のカードと一緒に携行する。
(問い合わせ先)
在メキシコ日本国大使館
Tel:+52(55)5211-0028
Fax:+52(55)5207-7030
★本年夏には参議院議員通常選挙の実施が予定されています。海外で投票するためには,事前に在外公館で在外選挙人登録を行い,在外選挙人登録証の交付を受ける必要があります。在外選挙人登録証は申請から交付まで3か月程度を要する場合がありますので,お早めの手続きをお願いします。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/senkyo/index.html
★外務省海外安全ホームページでは,海外における安全対策としての注意事項をまとめた各種資料を公開していますので,皆様の海外安全対策にお役立てください。
<海外安全虎の巻>
http://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pdf/tora_2016.pdf
<海外赴任者のための安全対策小読本>
http://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pdf/overseas2013.pdf
<海外における脅迫・誘拐対策Q&A>
http://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pdf/kyohaku2013.pdf
★万が一,犯罪被害に遭われた際は,当館領事班までご連絡ください。
★在留届はインターネット上で提出することができます。転居等により連絡先が変更になった,あるいは帰国する場合にもインターネット上で手続きできます。
在留届電子届出システム http://www.ezairyu.mofa.go.jp/
★日本人の安全に関わる情報等広く周知すべき情報は,在留届に登録されたメールアドレスに送信されます。その他の情報に関する大使館からのお知らせメールの受信登録,削除及びメールアドレスの変更は,次のURLからお願いします。
https://www.mailmz.emb-japan.go.jp/mailmz/menu?emb=mx
注意喚起(金融機関に関連した犯罪手口)
メキシコにおける,金融機関に関連した犯罪手口について,下記の通り注意喚起致します。
1 金融機関に関連した犯罪手口の特徴及び対処方法
金融機関利用者の強盗・窃盗被害の傾向として,被害者は金融機関にいる時点で既に目星をつけられており,82%が金融機関から出た直後及び直近の場所で襲われており,残り18%はATM利用時等の金融機関内で襲われているとの統計結果があります。
金融機関・ATMの利用について,総合的な対処方法は,下記の通りです。
・ATMの利用スペースがガラス張りで屋外に面しており,表通りから人目に付く様な場合は利用しない
・警備員の常駐しているATMを利用する
・日没後の時間帯にATMを利用しない
・多額の現金を引き下ろす必要があるときは,必ず複数人で行動する
・金融機関・ATM利用スペース周辺に不審者・見張り役等がいないか注意する(犯人は逃走用に犯行箇所前に車やバイクを駐車し,運転手としての共犯者がそこに待機していることが多い)
・現金を引き下ろした直後に,人通りの少ない場所を通行しない。
・付近の治安・地理事情の詳しくない場所で現金を引き下ろさない。平素から安全に現金を引き下ろせる環境の金融機関やATMの場所を把握しておく。
2 具体的手口
(1)窃盗例
ア 犯人はATMの現金取り出し口が開かないように,事前にストッパーを仕掛けている。ATM利用者が現金引き下ろしの一連の作業を終えた後,取り出し口が開かないことから金融機関員に知らせに行っている間に,窃盗犯がストッパーを外して現金を持ち逃げる。
対処:現金取り出し口が開かない場合は,ストッパーが仕掛けられていないか確認する。その場を離れずに電話等を用いて金融機関員を呼ぶ。
イ ATM利用者が財布等からカードを取り出したところで,後ろに並んでいる(若しくは横のATMを利用している振りをしている)犯人が話しかけ,「(カードの不具合を手助けする振りをして)そのカードは磁気が汚れている」旨話しかけ,利用者の手からカードを取り,犯人は磁気の部分を袖等で拭く仕草をする。その際に,犯人は利用者のカードと別のカードをすり替えて利用者にカードを戻す。利用者は渡されたカードが別のカードとは気づかず,カードをATMに入れて暗唱番号を入力するも,ATMは反応せず,何度か試す。その際,犯人は直近に立って利用者の押す暗証番号を確認する。犯人は立ち去り,別の場所で利用者から奪ったカードにより限度額まで現金を引き下ろす。
対処:カードをすり替えられた際には,直ちに金融機関もしくは捜査当局へ連絡して,カードの利用停止を行う。ATM利用の際には,直近で人が見ていないか確認し,決して人に見られる場所で暗証番号を入力しない。
ウ 犯人は,ATM上部にATMタッチパネルを温度センサーで感知する装置を取り付け,ATM利用者が押す暗証番号を記録する。その後,金融機関を出たATM利用者からカードを窃取し,記録した暗証番号を使用して現金を引き下ろす。
対処:ATMに不審な機器が取り付けられていないか確認すること。また,カードを紛失等した場合は,直ちに利用停止の措置を取る。
(2)強盗例
ア 犯人は隣のATMを利用している素振りをしているか,若しくはAT Mスペースで待機しており,ATM利用者が現金を引き下ろした瞬間を見計らって襲いかかり,無理矢理現金を奪い,外で待機している共犯者の車両で逃走する。
イ ATM利用者が現金を引き下ろした直後,犯人はスタンガンで利用者の身体を麻痺させ(5分間程度動けなくなる),現金を強奪する。この手口は,メキシコ市コヨアカン区・トラルパン区・イスタパラパ区で多発しており,深夜営業店・バー・レストラン付近のATMで起きる傾向にある。
ウ 金融機関内外に複数の見張り役を置き,多額の現金を下ろした金融機関利用者の跡をつけ,人通りの少ない地域まで移動した後,けん銃等を突きつけ現金を強奪する。この手口では,金融機関員が共犯者であり,利用者が多額の現金を引き下ろした情報を,犯人に流していることが疑われるケースもある。
(3)詐欺例
ア 金融機関を名乗った電子メールにより,個人情報を奪う。金融機関を名乗る電子メールに添付されたリンクにより,ユーザーを偽サイトへ誘導し,氏名・住所・パスワード・身分証番号・カード情報等の個人情報を入力させる。
対処:金融機関は電子メールにより,個人情報の更新を要請することはない。必ず金融機関において,金融機関員と直接,個人情報の変更などを行うこと。
イ カードのスキミング被害。日常生活で使用していたカード情報が知らぬ間に抜き取られ,口座から使用していない金額が引き下ろされる。カード情報を抜き取る手口は非常に巧妙化しており,ATMのカード差し込み口,店舗等でのカード利用時に店員が使用するカードリーダー等の差し込み口等に情報を読み取る装置が取り付けられていることがあるものの,判別は困難である。その他,店員にカードを預けた後,店員が別の場所の機器で情報を抜き取る例も多い。
対処:
・カード決済をする際は,必ず目の前で決済を行わせる。別の見えない場所にカードを持っていかせない。
・暗証番号入力の際は,決して店員に見えないように入力する。暗証番号は決して他人に知らせない。
・信頼出来ないと判断されるような店舗でのカードの利用は避ける。
・使用明細及び口座での引き落としを頻繁に確認する。利用者に判別が出来ないよう,少額を定期的に引き落とし,気づかない間に総額が相当な額になる手口が多発している。
・身に覚えのない引き落としがある場合は直ちに金融機関に連絡する。利用明細は必ず保管しておく。
・ICタイプのカードは,比較的スキミング被害の危険が低いと言われている(カード情報は磁気ストライプでなくICに入れられており,決済毎に必ず暗証番号入力が必要なため)。
・非接触型スキミング(最長2メートル程度の遠隔の場所からカード情報を盗む)を防止するためステルスカード(読み取り防止のカード)を財布等のカードと一緒に携行する。
(問い合わせ先)
在メキシコ日本国大使館
Tel:+52(55)5211-0028
Fax:+52(55)5207-7030
★本年夏には参議院議員通常選挙の実施が予定されています。海外で投票するためには,事前に在外公館で在外選挙人登録を行い,在外選挙人登録証の交付を受ける必要があります。在外選挙人登録証は申請から交付まで3か月程度を要する場合がありますので,お早めの手続きをお願いします。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/senkyo/index.html
★外務省海外安全ホームページでは,海外における安全対策としての注意事項をまとめた各種資料を公開していますので,皆様の海外安全対策にお役立てください。
<海外安全虎の巻>
http://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pdf/tora_2016.pdf
<海外赴任者のための安全対策小読本>
http://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pdf/overseas2013.pdf
<海外における脅迫・誘拐対策Q&A>
http://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pdf/kyohaku2013.pdf
★万が一,犯罪被害に遭われた際は,当館領事班までご連絡ください。
★在留届はインターネット上で提出することができます。転居等により連絡先が変更になった,あるいは帰国する場合にもインターネット上で手続きできます。
在留届電子届出システム http://www.ezairyu.mofa.go.jp/
★日本人の安全に関わる情報等広く周知すべき情報は,在留届に登録されたメールアドレスに送信されます。その他の情報に関する大使館からのお知らせメールの受信登録,削除及びメールアドレスの変更は,次のURLからお願いします。
https://www.mailmz.emb-japan.go.jp/mailmz/menu?emb=mx