田野瀬文部科学大臣政務官の「SATREPSキックオフ・ミーティング」への出席(2016年9月9日)

平成28年9月9日


9月6日、メキシコ市のメキシコ国立自治大学(UNAM)において、「メキシコ沿岸部の巨大地震・津波被害の軽減に向けた総合的研究」に係るキックオフ・ミーティングが開催され、田野瀬文部科学大臣政務官が出席し、山田大使が同席しました。
本プロジェクトは、国際協力機構(JICA)と科学技術振興機構(JST)が連携して実施する地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)の枠組みで、日本とメキシコの研究者が協力して行う5年間の共同研究プロジェクトです。今回の会合には、両国の研究代表機関である京都大学及びUNAMを中心として、両国の政府、大学、研究機関の関係者が約100名出席しました。
本プロジェクトの活動目的は、メキシコ国内(ゲレロ州)で初めて海底に圧力計や地震計を設置してデータを取得し、将来発生しうる巨大地震の大きさを評価することにより、災害シナリオを作成して地震や津波のハザードマップを作成するとともに、現地の社会・文化特性に配慮した減災教育プログラムを策定することです。
田野瀬政務官は祝辞にて、日本とメキシコが共同研究を行い、日本の技術を活用して、メキシコ沿岸部の地震の観測・分析を行うことは、メキシコ沿岸部の巨大地震の発生に関するシミュレーションに有益であり、また、日本で将来懸念される南海トラフの巨大地震に関する研究の進展にも大きく貢献するもの、と述べました。