小野大使による日墨協会での三者合同歓迎会挨拶
小野大使による日墨協会での三者合同歓迎会挨拶
 

 

本日は、カマラ、日墨協会及びリセオの3団体の皆様にこのような場を設けて頂き、心より御礼申し上げます。日墨両国の友好の歴史を象徴するこの日墨会館において、日墨関係の重要な役割をそれぞれ担っておられる3団体の皆様にご挨拶できる、と言うことに深い意義を感じております。

 

約400年に亘って交流の歴史を刻んできた両国の関係は、修好後120年の外交関係の記録、110年に亘る日系人の方々の活躍、戦後の日本企業の進出、35年以上にわたる日墨交流計画に基づく留学生の交換、国際的な精神を築くことを目指す日墨学院の30年間の教育、80年代から90年代の金融危機やテキーラショック克服のためのメキシコの努力と日本の協力、2005年の日墨EPA発効、と、世界にも類を見ない、友好と協力と緊密な関係に彩られているユニークなものであると思います。

 

天皇皇后両陛下、皇太子殿下他皇室の方々のメキシコとの縁も浅からぬものがあり、故橋本元総理や小泉前総理等日本の政界にも日墨関係に尽力された方が多数おられます。また、今月17日には麻生外務大臣も公式訪問される予定です。

 

このようなメキシコに、大使として赴任することができたことは大変光栄であると同時に、その重責をひしひしと感じております。とりわけ、この日墨会館に立つと、日系人が築かれたメキシコ社会での信用、先の大戦の際の不幸な歴史、その際、メキシコ市の日本人会の方々が示された日系社会の互助精神、戦後直ちに日本との友好を求め、没収した日本人の財産を返却したメキシコ政府の誠意ある姿勢、そして戦後の日墨友好を求めてこの資金、日系人の寄付、日本政府の支援を使って日墨会館を設立した先人達の心意気などに思い浸ります。そして、メキシコの親日的な歓迎を受け、日墨友好に貢献されている日系3団体が手を携えてご活躍されている様子に触れるにつけ、皆様のご支援があれば、日墨関係は必ず更に発展させることができるとの確信を強くしております。鍵である皆様とのご協力を進めていくためにも、敷居が低く頼りになる大使館を目指して、精励いたす所存です。これをお約束し、皆様方の御健康と御発展を祈念しつつ、挨

拶とさせて頂きます。

 

 
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