メキシコへの経済協力の方針
令和元年8月15日
メキシコに対する経済協力の意義
メキシコは、未だ経済発展を進めつつある中進国とはいえ、中南米地域においてはブラジルと並ぶ大国で、国際場裏において果たしている役割も決して小さなものではなくなりつつあります。また、アメリカからみて中南米の入り口に当たり、約3,000kmにわたって国境線を接している地政学上の重要な位置を占めています。さらに、2005年に発効した日墨FTA協定により、我が国にとって北米、中南米、更には欧州等との間での貿易・投資のための戦略的な拠点となる高い経済的ポテンシャルを有しています。このような状況から、引き続き、日墨関係の維持・強化を図っていくことは、我が国にとって外交政策上の目標の一つであると考えられます。
一方、メキシコは高中所得国と呼ばれるまでに経済成長を遂げましたが、これまでメキシコ政府が行ってきた社会開発にも関わらず、貧困その他の様々な問題を抱えているのが実態です。
このようなメキシコの現状の下において、メキシコ政府が開発を進めるために困難を抱えている分野、真に援助を必要としている分野をスペシフィックに洗い出し、政府機関や世論に適切に訴えかけるようプレーアップに意を用いて実施すれば、我が国のメキシコに対する協力は、上記の政策目標の達成のために引き続き意義を有しています。
また、我が国のODA予算の中で、メキシコに対する援助資源も限られたものとなりつつあることを考えれば、我が国のメキシコに対する協力は必ずしも大きな資金的・人的投入により実施されるものではありません。そのため、投入は小さくてもより大きな社会的インパクトが生じるように工夫し(例えば、パイロット的に協力事業を実施し、その波及効果によりメキシコ側の自助努力を引き出すことや、既往の協力案件の効果や蓄積の活用などが考えられます)、一つ一つの協力を着実に実施していくことが肝要です。
一方、メキシコは高中所得国と呼ばれるまでに経済成長を遂げましたが、これまでメキシコ政府が行ってきた社会開発にも関わらず、貧困その他の様々な問題を抱えているのが実態です。
このようなメキシコの現状の下において、メキシコ政府が開発を進めるために困難を抱えている分野、真に援助を必要としている分野をスペシフィックに洗い出し、政府機関や世論に適切に訴えかけるようプレーアップに意を用いて実施すれば、我が国のメキシコに対する協力は、上記の政策目標の達成のために引き続き意義を有しています。

メキシコに対する経済協力の重点分野
このような考え方に沿って、在メキシコ日本国大使館においては、2004-2005年の経済協力の重点分野として、次の四分野を設定しました。
〔重点分野1〕 人間の安全保障の向上と貧困削減のための協力
〔重点分野2〕 日墨FTA協定の施行に向けた協力
〔重点分野3〕 水の衛生と供給に関する協力
〔重点分野4〕 地球環境問題に関する協力
〔重点分野1〕 人間の安全保障の向上と貧困削減のための協力
〔重点分野2〕 日墨FTA協定の施行に向けた協力
〔重点分野3〕 水の衛生と供給に関する協力
〔重点分野4〕 地球環境問題に関する協力
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |