2009年7月10日(金)21年春の叙勲授賞式(於:大使公邸)
加藤隆平様、
シゲノリ・カワベ・タモリ様、
アメリア・カヨ・マツバラ・オダ様、
ご列席の皆様、
この度は日本国天皇陛下からの叙勲の受章おめでとうございます。本日は、メキシコの日系社会が誇る3名の方々の叙勲受章を祝し、その功績を広く皆様へご紹介するため、ささやかながら叙勲授賞式を準備させていただきました。
日本の叙勲は、国家または公共に対し功労のある方、社会の各分野において優れた行いのある方などを表彰する名誉ある勲章です。本日受章される3名の方々は、メキシコにおける日本企業の支援、日系社会の育成、日本語教育の促進、日本文化の普及等、いずれも日本とメキシコの関係の深化に必要不可欠な分野において、多大なる貢献をしてくださいました。
私がメキシコに着任してから約2年が経ちましたが、常々感じていることは、メキシコには本日受章される3名のような立派な方々の功績と、その周囲のご家族やご友人の温かい支援という遺産があるということです。そして現在のメキシコの日系社会でも、本日お越しいただいた方を代表とする多くの方々が活躍されています。言うまでもなく、長年に亘るこれらの努力の礎の上に現在の日本とメキシコの関係があるのであり、私はメキシコに勤務する日本国大使として、皆様の貢献を心から誇りに思います。このような努力が、途切れることなく次の世代に引き継がれ、ますます豊かな両国関係に繋がっていくことを願ってやみません。
さらに本年と来年は、日本とメキシコが出会ってから400年という記念すべき年であり、このような年の叙勲は二重の意味でおめでたいと言えます。このような年の受章に心からの祝意を表するとともに、皆様のさらなるご健勝とご多幸をお祈りし、あいさつの言葉とさせていただきます。
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