ポポカテぺトル山の火山活動活発化にともなう注意喚起について

 

2013年7月10日

メキシコ在住の皆様へ

在メキシコ日本国大使館
TEL:(55)5211-0028
FAX:(55)5207-7030

 


大使館からのお知らせ
ポポカテぺトル山の火山活動活発化にともなう注意喚起について

 

 

7月6日,内務省はメキシコ市近郊プエブラ州にあるポポカテペトル山の火山活動に関し,火山に対する警戒レベルを黄色(Amarillo)フェーズ2からフェーズ3(7段階のうち上から3段階目に該当)に1段階引き上げたと発表しました(注)。


これは,火山活動が数日前から活発化してきたことによります。


当局は,半径12キロメートル以内の制限エリアにおける滞在を禁止し,当局等の発表に注意を払うよう要請しています。現在,メキシコ市国際空港において運航の中断はありませんが,降灰によっては運航が中断されることもあります。本日は,風向きの影響でモレロス州クエルナバカ市まで灰が到達し,クエルナバカ空港の滑走路が一時閉鎖されたと報道されました。
火山周辺の居住者や観光客の方は火山活動に十分な注意を払い,当分の間,当局の発表を注視してください。

 

内務省国立災害予防センター(CENAPRED)


http://www.cenapred.unam.mx/es/
メキシコ市国際空港フライト案内


http://www.aicm.com.mx/informacionalpasajero/fids/fids.php
渡航情報(スポット情報)


http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcspotinfo.asp?infocode=2013C245

 

(注)警戒レベルの段階
警戒レベルは緑・黄・赤の3色に色分けされており,各色の中でさらに2~3段階に区分される。


緑(Verde)・・・正常(Normalidad),フェーズ1及び2(2段階)。
・フェーズ1:正常。
・フェーズ2:噴気孔及び火山性地震活動が見られる。
黄(Amarillo)・・・注意(Alerta),フェーズ1から3(3段階)。
・フェーズ1:頻繁な火山性地震の発生,噴気孔からの噴煙またはガス及び火口周辺に少量の火山灰の放出。
・フェーズ2:噴火活動の段階が小規模から中規模。近隣地域に少~中程度の降灰。狭い範囲での火砕流及び土石流発生の可能性がある。
・フェーズ3:噴火活動の段階が中規模から大規模。溶岩ドームの拡大,マグマ噴出,噴火活動が活発となり近隣地域への降灰の可能性がある。
赤(Rojo)・・・警報(Alarma),フェーズ1及び2(2段階)。
・フェーズ1:噴火活動の段階が中規模から大規模以上。火山性放出物(噴石)が近隣から周辺地域へ到達し,遠方地域まで目に見える降灰の可能性がある。
・フェーズ2:非常に激しい噴火活動。大規模な噴火が発生し,溶岩が広範囲に流れ出し,土砂崩れ等が発生し,多量の火山灰や火山礫が広範囲にわたり振る可能性がある。

メキシコ市当局発表の自衛手段等

(1)自衛手段

  • 民家やオフィス,車両の内部に留まる(降灰が激しい場合)。
  • 降灰の中,外出しなければならない場合,眼や鼻,口を保護する。
  • マスクで鼻や口などを覆う。または、ハンカチや濡れた布でもよい。灰は,咳・鼻水等の呼吸器系器官に影響を与えることや喉の痛み等を引き起こすことがある。
  • 眼を保護するため,めがねやゴーグルを使用する。コンタクトレンズは使用しない。灰が眼に入った場合,異物感や痛み,涙等が出る場合がある。
  • 眼に違和感がある場合、大量の水で洗い流す。不快感が続く場合,医師による診察を受ける。
  • まれに,降灰により肌にかゆみを感じることがある。それを避けるため,衣類は長袖のものを使用する。
  • 屋外での運動を避ける。
  • 食料品や家畜用の藁・草等の飼料を降灰中に放置しない。
  • 野菜や果物に灰が付着した場合,食前によく洗い流す。最初に布もしくは紙で拭く。
  • 灰が水に入った場合,その水は飲用・調理用には使用しない。濁っていない場合には浴用もしくは清掃用に使用することができる。
  • ペットの飲用容器や食器は使用時以外カバーをし,使用前後には洗う。
  • ペットには必要な分だけ水やえさを与得る。これは残りを放置することにより灰に汚染されるのを避けるため。
  • 降灰中,動物を外部に放置しない。

(2)財産について

  • 重要書類を手の届くところに保管する。(出生証明書・身分証明書・領収書等)
  • 窓やドアを閉める。降灰が細かくまたは多量の場合,隙間を濡れた布できっちり塞ぐ。
  • 屋上貯水槽や地下貯水槽,プールやその他水が溜まるところに灰が入り込んで汚染することがないよう覆いをする。
  • 各種機械や車両にカバーをし,灰が車両のエンジンに悪影響を与える可能性があるため車両空調用のフィルターを余分に用意する。車両の使用はできるだけ避ける。
  • 洗車の際には灰を濡れた布で取り除き,その後大量の水で洗い流す。灰は完全に乾いた状態で集める。

(3)環境について

  • 灰が道路や屋根に溜まることを避けるようにする。特に屋根がトタンや金属性である場合は注意する(マスクをして,頻繁に掃く)。
  • 水は絶対に使用しない。これは灰が乾くと固まり,排水溝を塞ぐため。
  • 排水溝が塞がらないよう,カバーをする。
  • 集めた灰はビニールの袋に入れる。
  • 当局の出す推奨事項に注意する。

★当館ではEメール配信サービスを行っております。安全・災害などに関する緊急情報の他,領事関連情報を随時皆様にお届けします。ご希望の方は ryojibu@me.mofa.go.jp まで,Eメール配信を希望する旨をご連絡ください。★

 

以上

 

 
 
 
Mofaホーム