2013年10月9日
メキシコ在住の皆様へ
在メキシコ日本国大使館
TEL:(55)5211-0028
FAX:(55)5207-7030
大使館からのお知らせ
注意喚起(ホテル居室への恐喝電話について)
邦人出張者がホテル居室へかかってきた恐喝電話で脅され,犯人の要求するプリペイド式携帯電話番号へ金額(通話用クレジット)をチャージする被害が発生しましたので,お知らせいたします。
日時:平成25年9月28日(土)午前5時ころ
場所:ヌエボ・レオン州モンテレイ空港周辺のホテル
被害者:邦人出張者(男性)
被害金品:3,500ペソ
被害状況:日本から出張中であった邦人男性が,モンテレイ空港周辺のホテルで就寝中に客室内の電話が鳴ったため受話器を取ったところ,「麻薬カルテルの者だ。氏名,出身地,収入,職業,会社所在地,携帯電話番号を正直に言わないと部屋に行って殺すぞ。」とスペイン語で男に脅された。邦人男性は部屋番号が男に知られていると思い,動揺したため,携帯電話番号を男に教えた。今度は教えた携帯電話番号に連絡があり,指定されたプリペイド携帯電話4台分に通話用クレジットをチャージするよう要求されたため,ホテル近くのコンビニエンスストアへ行き,計3,500ペソ(携帯電話番号4本分の合計)をチャージした。
後で確認したところ,ホテルフロントは,外部からの電話を部屋番号指定のみで客室へつないだと判明した。
邦人男性に対する身体的危害はなし。
注意喚起:メキシコでは電話による恐喝事件が多発しています。犯人は様々な方法で脅してきますので,一人では考え込まずに必ず誰かに相談することが大事です。不審な電話がかかってきた場合は以下の対処方法を参考にしていただき,ご家族や職場等で防犯対策について話し合っていただければと思います。
- 何も言わずに電話を切る。スペイン語が分からない振りをして電話を切る。
- 知らない番号や「Privado」でかかってきた場合は出ない。(電話会社のオプションで相手側に自分の番号が表示されず「Privado」と表示される。)
- 落ち着いて,冷静に対応する。
- 個人情報(住所,子供の名前,携帯電話番号,経済状況等)は言わない。
- 念のため掛かってきた電話番号,日時,声の特徴,内容をメモしておく。(万が一事実であった場合は事後捜査で必要となる。)
- 特に偽装誘拐の事案においては,子供等家族の居場所をすぐに確認する。そのため学校,習い事等の連絡先,担当者の携帯電話番号等を確認しておき,いつでも連絡が出来るようにしておく。
- 二度目の電話を受けないため,しばらくの間受話器を外しておく。
- 常日頃から家族で連絡体制や居場所を確認しておく。
- 個人情報をむやみに他人に知らせない。(守衛やお手伝いさんであっても信用しない。)
- ホテルの居室に掛かってきた場合は,ひとりで考えずに信頼のできる人物に相談する。
その他参考事項
* 刑務所から無作為に電話を掛け,家族等を誘拐したと脅して現金を銀行口座に振り込ませたり,携帯電話カードに課金させたりする恐喝電話があります。
* メキシコでは米国に出稼ぎ(不法等を含む)している家族・親戚が多数いるため,そこにつけ込んだ恐喝電話(遠い親戚が不法滞在で拘束されたため釈放のため金が必要等)があります。
* イエローページ(電話帳)には,日本と同様に各家庭の固定電話番号が記載されている場合がありますが,恐喝電話の犯人が利用することがあると言われています。
* フェイスブックの個人情報を利用され,誘拐された事件報道が昨年ありましたので個人情報の管理については十分注意してください。
* 犯人が子供を誘拐した旨の恐喝電話を保護者に入れると同時に,仲間が子供の携帯電話に電話をしてお互い連絡が取れないようにする手口があります。(同時に電話をすることで,保護者が子供の安否確認を出来ないようにする。)
* 個人情報を保護するため連絡網等の電話番号の下4桁等を漢数字にしたりする方法もありますので参考にしてください。
* 最近では偽装(バーチャル)誘拐と組み合わせる新たな恐喝手口が報告されていますので,別添ファイルで事例を確認してください。
恐喝の新手口
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