平成22年5月26日
メキシコ在住の皆様へ
在メキシコ日本国大使館
TEL: (55)5211-0028
FAX: (55)5207-7030
メキシコ市国際空港における警察官による恐喝事件への対処について
1 4月30日付け「大使館からのお知らせ」にてお知らせしたとおり,メキシコ市国際空港における警察官による恐喝事件につき,当館から連邦警察のガルバン空港署長に対し,事案概要の説明と再発防止の申し入れを行いました。先方の反応は次のとおりですのでお知らせいたします。
(1)特定の国や人種を重点的に調べるような指示はしていない
(2)個室に移動して検査を行う際にも,外部に電話連絡することは禁止していない。例えば,大使館,所属企業,通訳人等へ電話することは当然の権利として可能である。
(3)連邦警察(空港署)の目的は,空港と旅行者の安全を守りつつ,かつ,旅行者に快適に空港を利用してもらうことである。この目的のために,自分はこの3月15日に着任し,その後,約80%の職員を素行不良等の問題により解雇した。今後も,何か問題があれば,いつでも自分に連絡して欲しい。
(4)仕返しが懸念されたり,警察官の氏名が判らなくても問題発生の日時・ターミナル名・搭乗ゲート番号を知らせていただければ,その時の勤務員が誰であったのか,こちらで調査するので,自分に連絡して欲しい。
2 上記1を踏まえ,メキシコ市国際空港における警察官による恐喝事件の再発を防ぐため,在留邦人・旅行者の皆様には次の諸点をお願いします。
(1)メキシコでは,1万米ドル相当の現金及び有価証券の国内への持ち込み及び国外への持ち出しの際は,税関事務所への申告が必要です。未申告の場合,当局により身柄を拘束され,罰金の支払いを命じられることもあります。また,出国の場合は予定していた航空便に搭乗できなくなります。
なお,平成21年4月~5月に在留邦人が出国する際,上記金額に該当し,未申告だったため当局に身柄拘束された事件が立て続けに2件発生しています。今回,皆様から同様の案件についてご連絡いただいたメールの中で,同時期ころからチェックが厳しくなったとのご指摘もあり,「日本人は多額の現金を持っている」との噂が取締当局内で流布している可能性も否めません。よって,上記に該当する金額を所持して当国を出入国する場合は,当国の法令を遵守し,空港の税関において,必ず申告を行ってください。
メキシコ市国際空港の第1ターミナル及び第2ターミナルの税関事務所(申告ブース)の位置及び申告要領は別添案内図をご参照ください。
(2)空港における荷物検査の際,警察官から別室での検査を要求され,現金を暗に要求されたり,不当な言いがかりをつけられた場合は,上記1(2)記載のとおり,外部に連絡を取る権利が保障されていますので,電話をしたい旨を強く主張し,現場から携帯電話で大使館までご連絡ください。必要に応じて,当館から空港警察署へ連絡し,善処を申し入れます。
なお,夜間・休日の際は,大使館の緊急電話(044-55-2922-5015)まで,ご連絡ください。
(3)諸般の事情により,その場での通報が出来なかった場合には,後刻,電子メールにて,次の事項を大使館までご連絡ください。
・ 発生日時
・ 発生場所(空港名,ターミナル名,Puelta(ゲート)番号)
・ 住所,氏名,連絡先
・ 相手警察官の所属・氏名(判れば)
(通報を望まない場合はその旨)
・ 事案の概要
(4)警察官から暗に金銭を要求された場合でも,絶対に金銭を支払わないでください。支払ってしまうと,日本人はくみしやすいとして更なる被害を誘発したり,後の調査において警察官側から「邦人が賄賂を申し出た」旨抗弁されると,贈賄罪として論議される可能性があります。支払いを要求された場合は,上記(2)のとおり,その場から大使館までご連絡下さい。
空港内税関案内図.ppt
以上
お問い合わせ先:
在メキシコ日本国大使館領事班
電話: (55)5211-0028
対応時間:平日9:15~13:30、15:00~18:30
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なお,大使館システムの変更に伴い,5月29日からメールアドレスは,ryojibu@me.mofa.go.jpに変更となりますのでご注意ください。 |