TRI法に焦点をあてた低侵襲医療技術の普及プロジェクト 成果発表会

平成30年11月22日

11月20日,Fiesta Inn Periferico Surにおいて,在メキシコ日本国大使館,JICA,メキシコ国際開発協力庁(AMEXCID),メキシコ保健省,メキシコ国立循環器病院の各関係者が出席の下,TRI法に焦点をあてた低侵襲医療技術の普及プロジェクトの成果発表会が行われ,プロジェクトの集大成としてTRIマニュアルが発表されました。
 
本プロジェクトは,メキシコの心臓インターベンション専門医を対象に,虚血性心疾患に対する低侵襲医療技術の能力強化を行うものです。今回の成果発表会には、日本からこの分野の世界的権威であり、同プロジェクトを指導した齋藤滋医師も参加しました。
 
当館から参加した桑名公使は,日墨関係者の努力に感謝しつつ、今後は日墨が協力して、この技術を中南米地域全体に普及していくことを期待する旨述べました。
 
(注:TRI(=Trans Radial Intervention)法とは,経橈骨(とうこつ)動脈冠動脈カテーテル術のことで,手首からカテーテルを挿入する治療法。大腿骨からカテーテルを挿入する従来の手法と比較して,患者の身体的負担を軽減する低侵襲医療として知られており,入院日数も削減できることから,身体的・経済的に負担の少ない治療法として期待されています。)